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【時空のゆがみ】「これは兄ちゃんでないナニカだ」全ての音が消えた世界に現れた兄らしきモノ

読了までの目安時間:約 3分

時空のゆがみ兄のドッペルゲンガー

小学生の頃、誰もいない自宅にいたら、いつもならうるさいくらい鳴いているセミの声も聞こえなくなり、全ての音が消えてしまったと語る報告者。その後、突然唸り声がしたかと思うとそこには兄らしきモノ”がいて――(おうまがタイムズ)
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俺には2つ上の兄ちゃんがいるのだが、その兄ちゃんに関する話だ。

俺がまだ小学生だった頃の夏。
日曜日の昼頃目を覚ました俺は一階のリビングに向かった。(俺と兄ちゃんの部屋は二階)
いつもなら俺以外の家族全員が昼飯を食ってる頃で、
俺は遅めの朝食を一緒に食べるってのが休日のお決まりだった。

でもこの日はリビングに誰もいなかった。

この時点では「あれ?出かけたのかな?」くらいにしか思わなかったのだが、
段々と気味の悪い事に気が付きはじめた。

毎日うるさく鳴いてた蝉の声が聞こえない。
蝉どころか音が一切してなかった。
不安になった俺は直ぐさま外に駆け出し、様子を確認する事にした。
やはり車はなかった。
出かけているという事はわかったが嫌に静かな事が俺の不安を煽った。
因みに俺の家は国道沿いにあり、田舎だがまぁまぁ車が通る。
だがその時は車も一切走っていなかった。

世界に1人だけになったような気がして恐ろしくなり、すぐ家の中に戻った。

怖さを紛らわせようとテレビをつけると、テレビ番組は普通に放送されていた。
それを見ているうちに俺は怖さを忘れていき、
誰もいないんだしこっそりアレを見るかと
親の隠しているビデオを押入れから引っ張り出した。

もう一度車が無いことを確認し、いざビデオ鑑賞しようという時に
リビングの隣の和室から唸り声のような音が聞こえてきた。
一瞬で凍りつき、しばらくフリーズした後恐る恐る移動し、
そーっと和室を覗くとそこには兄ちゃんが寝てた。

ゾッとした。
兄ちゃんにビデオを見ようとしているのがばれたかもしれない。
という恐怖ではなく、どう見ても兄ちゃんなのだが、

「兄ちゃんがここにいるわけがない」

「これは兄ちゃんでない何かだ」

と直感で思った。



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